モザイクは安全?文字が復元される理由と安全な隠し方
モザイクやぼかしをかけた文字や数字が推測される理由と、名前・番号・QR コード・顔を安全に隠す方法を解説します。
モザイク・ぼかしの仕組み
- モザイク: 範囲を一定の大きさのブロックに分け、ブロックごとに色を平均して塗ります。細かい形は消えますが、ブロックごとの平均の色は残ります。
- ぼかし: 周りの色と混ぜ合わせて、輪郭をなだらかにします。明るさの変化のおおまかな形は残ります。
- 黒塗り・白塗り: 範囲を 1 色で上書きします。元の画素の情報は残りません。
モザイクとぼかしは「見えにくくする」加工で、元の情報を完全に消すものではありません。
文字や数字が推測される理由
画面のスクリーンショットや書類の文字は、使われるフォント・大きさ・文字の種類が限られています。そのため、次のような方法で元の文字を推測できる場合があります。
- 候補となる文字を、同じフォント・大きさで描きます。
- それを同じ大きさのブロックでモザイクにします。
- 隠された部分のモザイクと色の並びを比べ、いちばん近いものを選びます。
実際に、モザイクをかけたスクリーンショットからパスワードなどの文字を復元するツールが公開されています(2020 年に公開された「Depix」など)。電話番号・ナンバープレート・郵便番号のように、使われる文字が数字などに限られていると、候補が少ないぶん推測されやすくなります。
顔についても、モザイクやぼかしをかけた顔写真から、機械学習で人物を高い確率で当てられたという研究があります(2016 年、米国の大学の研究者による報告)。弱いモザイクやぼかしは、知っている人が見れば分かることもあります。
安全に隠すなら黒塗り
- 文字・数字(名前・住所・電話番号・ID・QR コード): 黒塗りか白塗りで、文字全体を覆います。
- 顔: 黒塗り・スタンプが最も確実です。モザイクを使う場合は、顔の幅に対してブロックが数個程度になるよう、強くかけます。Web Mask Studio の「顔を探す」で隠す場合は、ブロックの大きさを顔の幅に合わせて自動で大きくします。
- 景色・背景: 見た目を整える目的なら、モザイクやぼかしでも十分です。
画像を JPEG で保存し直すときも、黒塗りした部分に元の情報が残ることはありません。ただし、アプリによっては「編集前の画像」を別に保存していることがあるので、共有するのは加工後に保存したファイルにしてください。
隠し方ごとの向き・不向き
| 方式 | 仕組み | 安全性 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 黒塗り/白塗り | 範囲を単色で上書き | 最も安全(元の情報は残らない) | 文字・番号・QR コード・顔 |
| スタンプ | 不透明な絵で上書き | 黒塗りと同じく元の情報は残らない | 顔(見た目をやわらかくしたいとき) |
| モザイク | ブロックごとに色を平均化 | 顔・景色には有効。文字・数字は推測で復元される場合があるため不向き | 顔(強めに)・背景 |
| ぼかし | 周囲の色と混ぜる | 輪郭や文字が推測されやすい | 背景を目立たなくする |
よくある質問
モザイクを強くすれば、文字も安全に隠せますか?
ブロックを大きくするほど推測しにくくなりますが、文字や数字は候補が少ないため、確実とはいえません。名前・番号・パスワードなどは、黒塗りか白塗りで隠してください。
ぼかしは何に使えばよいですか?
背景を目立たなくする、写り込んだものの印象を弱めるなど、見た目を整える用途に向いています。読まれては困る文字や、本人と分かっては困る顔には使わないでください。
黒塗りした画像を JPEG で保存すると、元の文字が残りますか?
残りません。このツールは黒塗りした状態の画素で画像を作り直して保存するため、元の文字は画像に含まれません。